時代にあった選挙活動を推進します
若年層を中心とする「投票率の低下」が、新聞やニュースの見出しを飾ることも多いですが、その原因の一つに「時代錯誤の選挙制度」が存在すると感じています。ネット投票の導入や図書館・投票所での政策ビラの公開など、お金をかけず、市民がより後悔の少ない投票をするためのアイデアはすでに世の中に溢れているものの今の選挙制度を本気で変えていこうという政治家はほとんどいません。
このような疑問を日々感じていることもあり、私がどんな選挙活動を選択しているのか、市民のみなさまに公開いたします。

◆公費負担なし
選挙には、立候補者が選挙活動に用いる費用を税金で補填する「公費負担」という制度があります。ポスター代、政策ビラ代、選挙カーの利用に必要となる燃料費や人件費、はがき代などが該当します。
昨年度の新発田市議会では、賛成多数(24名賛成、反対1名)によって、公費負担の上限金額が増額となりましたが、努力不足と感じています。公費負担(税金)を使わず、お金のかからない選挙を実践し、これまでの当たり前に一石を投じます。
公費負担制度の対象とは?
新発田市では、①選挙運動用自動車(選挙カー)、②政策ビラ、③ポスターが公費負担の対象となっています。公費負担の上限額は、以下の通りです。
①選挙運動用自動車(選挙カー)
▶︎一般運送契約の場合:1日あたり64,500円(7日間)=451,500円(上限額)
②政策ビラ
▶︎1枚あたりの作成単価:7円73銭。市議会議員の配布限度枚数が4,000枚であるため、30,920円(上限額)
③ポスター
▶︎少し複雑ですが、101,650円+541円31銭×ポスター掲示場数(403箇所)≒ 310,798円(上限額)。
ポスター1枚あたりの単価は、なんと、およそ794円となっています。
公費負担はどれだけ税金を使っているのか?
例えば、立候補者が32名。全ての候補者が公費負担を上限額で請求した時、立候補者1人あたりの公費負担額は793,218円、32名全員で25,382,976円となります。2500万円という金額は、新発田市の中学1年生の給食費を無償化するのに必要な金額とだいたい同じです。
▶︎令和4年度:中学1年生の生徒数(734名)×1年あたりの給食費3.7万円(1人)=2715.8万円
このページをご覧になられた、心ある有権者の方は、どうか賢明な投票をお願いいたします。市民の皆様が知らないだけで、政治家(特に新旧問わず全ての国政政党)の懐が潤う暗黙の制度が存在します。立候補者が、もし本当に現役世代・将来世代の負担を考えているならば、公費負担の申請を行わず、ましてや多額の税金を投入する選挙カーなど使用しないはずです。
しかし、所属、年齢問わず、選挙期間中、行政の無駄を省く、財源確保の必要性を解く一方で、裏では、しれっと公費負担は請求するダブルスタンダードな政治が行われているのが実情です。市民ではなく、政治家に優しい「公費負担制度」の見直しこそ、最も簡単に無駄な予算をカットできる行財政改革です。

◆選挙カーを使いません
選挙カーによる大音量での氏名の連呼に疑問を抱く方、迷惑だと感じる方は多いのではないでしょうか。
子供の寝かしつけ、夜勤就業者の睡眠、リモートワーク勤務者の商談を妨害するなど、時代錯誤の方法と言わざるを得ません。特に住宅街での大音量での拡声器の使用は公害そのものです。日本では、政策や実績・ポテンシャルではなく、なぜか選挙カーや辻立ちの頻度を「頑張っている」と評価する悪しき慣習があります。政治家であれば、どのように暮らしを良くしていくのか、政策の質、行動で示すべきと考えます。
◆もし選挙カーを使わない選挙活動が当たり前になったら
選挙カーには、立候補者1人当たり最大で「451,500円」円の税金が使用されます。
もし立候補者32名の全員が最大金額を申請した場合、その金額は「14,448,000」円となります。

◆「後援会なし」の完全無所属
「統一教会」と地方政治の癒着は、新潟県にも大きなの衝撃を与えました。宗教法人に限らず、組合等の特定の団体、企業、集落からの支援を受ける政治家は、当選の見返りに支援団体への利益誘導を図ります。利益誘導型の議員が多い議会では、「ふつうの市民」の声は届きづらく、段々と暮らしづらい社会に変わっていきます。
そこで、後援会という「しがらみ」の温床を断つことで、利益団体に左右されない公正な政治を約束します。
◆「ふつうの市民」がお金をかけないで立候補する選挙を当たり前に
新発田に限らず、ほとんどの選挙では、組合や集落、宗教団体から支援を受け組織票を固めて、選挙カーやポスターに多額の資金(税金)を費やす。現職・新人問わず、事前運動など限りなく黒に近いグレーな方法を採用し、後援会一丸となって選挙を勝ち抜く…。
こんな選挙の方法では、いつまで経っても「ふつうの市民」と議員の間にある溝は解消されず、本当に社会が必要とする政策は実現されません。
だからこそ、私は、当選後を見据えて「後援会をつくらない」という選択を取りました。
後援会を作らないため、選挙は一人で戦うことになります。このため、ポスター掲示板でさえ、全てを回ることは現実的ではありません。そこで、当選した際には、今回の自分自身の選挙活動を踏まえて選挙制度を刷新し、組合や宗教、国政政党に属さない「ふつうの市民」が立候補し、「ふつうの市民」の声を市政に反映できる社会を目指します。

◆政策や政治に対する考え方など質問に答えます
現在もそうですが、私はあまり政治家や議会に対して良い印象を持っていません。当選後、急に態度を変えたり、公約を破ることが当たり前だったり、他人のことは批判する一方で自身に落ち度があった際、説明責任を果たさずに雲隠れしたり…。
地域や日本の未来を左右する「大切な一票」だからこそ、最善の立候補者に票を投じて、少しでもまともな社会にしたいと思うわけです。もし疑問や質問があれば、お気軽にお声かけください。